自社の技術を新規事業にどう生かすか。その取っ掛かりは 技術の用途一覧からではなく「その技術で何をやりたい社員がいるか」から見つかることがあります。取っ掛かりが分からないまま社内の募集から始めて 事業企画書まで進んだ実話を紹介します
「取っ掛かりが分からない」は普通の状態
実施した会社の取締役は 始める前をこう振り返っています
「なんか新しいことをやんなきゃいけないし、技術ノウハウがあるから、何をどう生かせばいいのかの取っ掛かりがわかんなかった」
新しい事業の必要も 自社の技術への期待もある。それでも始め方が分からない——これは能力の問題ではなく 技術と事業の間をつなぐ物が足りていないだけの 普通の状態です
技術の用途より先に 人を見る
技術の生かし方を用途の一覧から考えると「できること」は増えますが「やり続ける理由」が出てきません
順番を変えて 先に人を見ます。その技術を使って何をやりたい社員がいるか。言い出した本人がやる理由×アイデア×会社の技術やノウハウ×お金の流れ。この組み合わせで 技術は「使える物」から「事業の核」に変わります
募集から始めた会社で起きたこと
この取締役の会社は 答えをそろえてから社員に渡すのではなく 社内で募集することから始めました。ワークショップでは 3つの部署から15名が手を挙げ 17案から始めて 最終回に5本の事業企画書になり 5本すべてに予算が付きました
社員が考えた案について 社外の会社と話す動きも生まれています(収益化はこれから)。技術の用途を会社が探すのではなく 技術で何かをやりたい人が動き出した結果です
取っ掛かりの作り方
役員が取っ掛かりを自力で見つける必要はありません。ただし 募集さえすれば動くわけでもありません。実施した会社では 技術・現場・経営それぞれの相談相手と 事務を回す担当を用意していました。場と支えをそろえて 人から始める——これが この実話から引ける取っ掛かりの作り方です
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